着物を着たときのマナー・身のこなし
2017.07.25

番傘をさす女性着物を着ると、普段洋服を着ている時よりも背筋が少ししゃんと伸び、ちょっとした仕草や身のこなしにも気を使うようになりますよね。マナーを守り、美しい身のこなしをすることで、着物の着姿は何倍も美しく見えます。せっかくの素敵な着物が台無しにならないように、スムーズな立ち振る舞いのためのポイントを、いくつか押さえておきましょう。
まずは基本の立ち姿からです。一番大切なことは、背筋をしゃんと伸ばすこと。上半身を少しだけ後ろに引くような気持ちで、顎を軽く引き、足先は少し内股ぎみに、凛として上品な立ち姿を心がけましょう。歩く時は、裾が広がってしまわないように、歩幅を小さくすることを意識しましょう。また、着物が着崩れてしまいやすい場面で意外に多いのが、座るという動作です。椅子などに座る時は裾が乱れてしまわないように、褄を軽くつまんで上げるようにするとスムーズでしょう。立った姿勢から正座をする時は、しゃがみながら膝の下あたりの着物を軽く内側に撫で、裾が綺麗におさまるようにしましょう。
また、着物を着ている時は、階段を上る時も少しコツがいります。いつものように段を上ったら裾を踏んで着崩れてしまった、という経験がある方も多いかもしれません。階段を上る時は、階段にたいしてやや身体を斜めに向けて、裾を踏まないように褄を持ちあげながら、一段ずつゆっくりと上るようにしましょう。
そして、着物を着ている時は、手元の所作などにも気を付けたいところです。物を取るために手を伸ばす時には、腕が見えすぎてしまわないように、袖口を軽く押さえるようにすると良いでしょう。食事をする場面では、ハンカチや懐紙などを持っておき、膝の上に広げたりグラスに添えたりして、着物を汚さないように気を配れると良いですね。袖が食事に触れてしまったりしないよう、手を動かす時はもう片方の手で袖を押さえるようにしましょうね。
着物を着ている時は、何をする時にも、全体にいつもよりゆったりとした動作を心がけるのが品良く見せるコツです。着崩れたり汚したりしやすいポイントを頭に入れておけば、その所作をする時に自然と注意を払えますよね。着物を着ているからといって過度に緊張する必要はありませんが、なるべくおしとやかな身のこなしを意識すれば、着姿はもっと美しく見えますよ。思わず見惚れてしまうような凛とした素敵な着物姿を目指して、美しい立ち振る舞いをマスターしましょう。

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